前立腺肥大症とがんの違い

症状が似ているため、前立腺肥大症とがんは間違われてしまうことがあります。自己診断では正確に区別することができないため、泌尿器科の専門医の診察を受ける必要があります。

違いとしては、がんの場合には血尿や膀胱の痛みを感じることが多いものの、それだけで見分けることは困難です。また、ＰＳＡ検査によって正常値でなくなっている場合にも、前立腺肥大症の可能性もあるため、これだけでは判断できません。

最終的な確定診断の方法としては、生検があります。細胞の一部を採取して調べる方法で、これによって前立腺肥大症とがんを区別することができるのです。どちらであるのかによって、治療法や今後の生活に与える深刻さも異なりますので、正しく診断をしてもらってください。

前立腺肥大症であれば、良性の腫瘍です。転移を起こすようなこともありません。ホルモンバランスの変化が影響していると考えられています。必要に応じて治療を受ける必要はありますが、癌に比べると軽い病気ということができます。

排尿に関する症状がある場合には、原因になっていることが多い２つの疾患ですが、自分で勝手に推測して放置してしまうと、実は癌であるという可能性がぬぐえません。疑わしい時には、検査を受けておいたほうがよいでしょう。