前立腺炎の基礎知識

排尿困難や頻尿、残尿感という症状を聞くと、どのような病気を連想するでしょうか。たとえば、前立腺炎や癌が、肥大症といったものがありえます。

このページでは、前立腺炎について見ていきましょう。症状としては、上記のような排尿に関するものの他、発熱を伴うことが多く、高熱になることもあります。

原因としては、大腸菌などの最近の感染で、感染経路がはっきりしていないものもありますが、結石やカテーテル操作、生検が誘引となって感染することもあります。

前立腺炎では、炎症のために尿の中に最近や白血球が見られます。また、ＰＳＡ検査を行うと、異常値を示しますので、治ってから再度検査を受けておくと、原因を明確にすることができます。

治療においては、抗生剤の投与を行うことが一般的です。この他に、尿道留置カテーテルを用いたり、恥骨の上を穿刺して尿を排出するための管を設置することがあります。

重症の場合には敗血症になって、命が危険にさらされることもある病気です。また、高熱や激しい痛みを伴うことが多いので、早くに泌尿器科の専門医の診断を受け、指示を仰ぎましょう。癌に比べると軽い病気というイメージをもたれがちですが、あなどれないものと思っておいたほうがよいでしょう。