前立腺がんの内視鏡手術

前立腺がんの手術に内視鏡を使う方法が、一部の病院で行われています。

従来の開腹の場合よりも切開の範囲を小さくし、5cmほどの切開をして内視鏡を使った手術を行うことがあります。これは、内視鏡下小切開泌尿器腫瘍手術と呼ばれています。開腹の場合に比べ、患者さんの体にかかる負担が小さく、安全性にも優れています。さらに、必要な医療機器も高価なものではないため、病院としても導入しやすいものとなっています。

ただし、まだまだ定着している方法ではなく、一部の病院でしか受けることができません。前立腺がんの手術を行う場合には、腹腔鏡を使う場合もありますが、こうした新しい方法は、広く普及するまでに時間がかかります。選択肢を広げるためには、患者さんとしても技術が進んでいる病院を見つける必要があります。

同じ泌尿器科であっても、多くの前立腺がんの患者さんを治療している場合もあれば、そうではないケースもあります。力の入れようが違えば、最新治療への力の注ぎ方が異なるのも当然です。

専門医に優れた手技を求めることを考えると、多くの患者さんを診断・治療していることが望ましいとされます。治療件数と成績には関連性がありますので、結果だけではなく、件数にも注目しておくとよいでしょう。

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