前立腺がんが再発した場合の治療

治療をしてもガン細胞が残っていると、前立腺がんが再発する原因になります。

予後の経過を見るためにPSA検査を行うことがあります。PSAは腫瘍マーカーの一種で、再発した場合には上昇するため、血液を調べて数値が上昇していないかどうかを確認するものです。

根治手術を行った場合であっても、予後が順調な場合ばかりではありません。摘出しきれなかったガン細胞があると、増殖してしまうことがあります。それを防ぐために補助療法を組み合わせることがありますが、それでも前立腺がんの再発を完全に予防することはできません。

症状の進行度や転移の状態によって、およその見当をつけることはできますので、主治医に必ず確認しておきましょう。過度に不安になるのは余計なストレスの原因になってしまいますが、適切な心構えは必要です。

再発した場合にも、どれだけ早く気付いて治療できるかが重要になります。発見が遅れるほどに症状は進行していきますので、状況は悪化していきます。治療後の検査は決して怠らないで下さい。

再発前立腺がんの治療としては、放射線治療やホルモン療法、手術があります。手術を適用できるのは、最初の治療に放射線療法を行った方が原則的に対象となります。ホルモン療法の場合には、転移が進んでいる場合にも行うことができます。

このほかに、末期になってしまった場合には、疼痛の管理のための鎮痛剤の使用を行う場合もあります。当初の治療と同様に、泌尿器科の専門医とよく相談して症状の改善を図りましょう。