前立腺がんの症状

発症した時にどのような症状が出るかを知っておくことは、早期発見の第一歩となります。男性の方は他人事と思わず、正確な知識を身につけておきましょう。

前立腺がんの初期症状

初期の段階では無症状であり、目立つ兆候はありません。したがって、患者さんとしても自覚がないことがほとんどです。早期発見をした患者さんは、定期的な検査によって発見することができたという方が多くいます。

進行してくると、尿道を圧迫することによって尿が出にくくなったり、頻尿になったりします。残尿感や下腹部が張る感覚を持つこともあります。さらに進むと、血尿が出ることもあります。

前立腺がんは尿道や膀胱から離れた辺縁領域と呼ばれる場所にできることが多いため、症状が出ることにはかなり進行していることが珍しくありません。しかし、加齢によって排尿機能の低下が見られることは一般的ですので、トイレの回数が増えたり、尿の出が悪くなっても見過ごされてしまうことが少なくありません。

前立腺の内腺が過度に増大したことが原因の前立腺肥大と症状が似ているため、勘違いされることがあります。一般に、前立腺肥大と比べると、前立腺がんは症状が強く出る傾向があるとされています。正確な判断のために、泌尿器科で検査をしてもらいましょう。

前立腺がんが転移すると、転移した部位によって異なる症状が現われます。たとえば、骨であれば痛みを感じることがあり、腰痛や背中の痛みを感じて病院で検査を受けたところ、転移による症状であることが判明することがあります。他にも、肺転移によって見つかるケースもあります。