前立腺がんの転移

癌細胞が原発巣だけではなく、他の部位にまで広がってしまったものを前立腺がんの転移と呼びます。転移の状況によっては手術を行うことができなくなってしまうといった治療法の制限も生じます。

転移しやすい部位

リンパ節や骨(中でも脊柱と骨盤)が、前立腺がんが転移しやすい部位になります。骨転移がある場合の5年生存率はおよそ30%、リンパ節転移では30〜50%ほどです。

前立腺がんの転移による症状

部位によって異なります。たとえば、骨の転移の場合には骨の痛みや下半身の麻痺が生じることがあります。他にも、リンパ節では足のむくみが生じることがあります。こうした症状が原因で、前立腺がんが発見されることもあります。

転移の検査

CT(コンピュータ断層撮影法)やMRI(磁気共鳴装置)、骨シンチグラム、単純X線写真、腹部エコー等を使います。骨シンチグラムでは骨に異常があることが分かりますし、骨転移が進行すると、単純X線写真でも分かるようになります。原発巣以外の部位についても正確に状況を把握することが治療において大きな役割を果たします。

これらの情報が病期(ステージ)の判定にも影響します。ステージでいうと、前立腺内に限局しているものが病期A及びBで、病期Cが前立腺被膜を越えてはいるものの転移はないもの、病期D1はリンパ節転移があるもの、D2は遠隔転移があるものです。

転移した前立腺がんの治療

ホルモン療法が中心的な役割を果たします。他の部位に癌細胞が広がっている場合であっても、前立腺がんの性質を持っているため、転移した部位にも効果は期待できます。ただし、ホルモン療法だけでは完治させることは難しく、やがては前立腺がんがホルモン抵抗性を持つようになり、効果が薄れるようになります。

ホルモン療法が効かなくなってきたところで、抗がん剤に切り替えるという方法があります。また、骨への転移の場合には、放射線治療によって骨の痛みを緩和することがあります。

患者さんによって最適な治療方法は異なりますので、主治医と十分に話し合って納得できる方法を選択するようにしましょう。

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