前立腺がんの死亡率

日本において、前立腺がんの死亡率･罹患率は増加傾向にあります。

欧米に比べると少なかったのですが、近年急増していますので、男性としては前立腺がんを無視するわけには行かなくなっています。初期症状で気付くことはほとんどできませんので、早期発見のためには、定期検診を受けておくことが重要です。

腫瘍マーカーの一種であるPSA検査であれば、簡単に行うことができ、死亡率を低下させることができます。必ず発見できるわけではありませんが、特に自覚症状や不安材料がない方のスクリーニングにおいて力を発揮するのがPSAの測定です。

高齢になってから罹患した時には、特に治療を行わなくても余命に影響がない場合もあります。それ以外の場合では、内分泌療法（ホルモン療法）や放射線治療、手術、抗がん剤を用いることになります。

進行は遅く、比較的生存率が高いのが前立腺がんですので、たとえ医師から告知を受けたとしても、絶望する必要はありません。特に早期のステージにおいて発見できた場合には、高い確率で治癒させることができます。

末期になれば死亡率が高くなることは、他のがんと同様です。余命がごく短くなってから発見するようなことのないように、日頃から検診を受けておきましょう。確実な予防法がない以上、早期発見が可能な状態を作っておくことが大切です。一度しかない人生ですので、症状が進行して公開するようなことは避けてください。